やきいもや ゴンラ
大猩猩的烤红薯店
作:ながいいくこ
絵:くすはら順子
作文:永井郁子
作画:楠原順子
だいそうげんの どまんなかに
「ゴンラの やきいもや」が ある。
大草原的正中间有一个
「大猩猩的烤红薯店」。
ここの やきいもは、
おいしいと だいひょうばん。
这里的烤红薯
被评价说很好吃。
みせのまえには まいにち
ぎょうれつが できる。
店的前面每天都
排了很长的队伍。
「ゴンラの やきいもは、
さいこう!」
大猩猩的烤红薯最好吃了。
「いちど はまったら、
やみつきよ」
一旦喜欢上就会入迷。
みんなは もう
まちきれない。
大家都会一直等。
でも
まっても まっても、
なかなか みせは あかない。
但是,再怎么等,
再怎么等,店总是不开。
「ゴンラの やきいもって
そんなに おいしいのかい?」
「大猩猩的烤红薯
真的这么好吃吗?」
「そりゃあ もう ひとくち
たべりゃ かなしいことが
あっても すっかり
わすれてしまうほどさ」
「真的只要吃上一口,
就算有悲伤的事情
也会马上完全就忘记了」
「まるで ぽっかぽかの
おひさまの あじよ」
就像是温暖的太阳的味道。
「さめても おいしいって
ほんと?」
「冷掉了也好吃是真的吗?」
「ああ、ひんやり やきいもを
よるの はまべで かのじょと
いっしょに たべたら、
きぶんは ミルキーウェイランデブー。
けんかしてても
あっというまに なかなおりさ」
「啊啊,在夜晚的海边和
女朋友一起吃了冷的烤红薯的话,
气氛就像银河交汇一样。
就算吵架了也会
一瞬间和好如初的」
いもづくり めいじんの
モグラの おばあさんが、
「ゴンラは はしの いもを
いちにちじゅう
かけてえらびおっての
めいわくな きゃくじゃ。
种红薯的名人鼹鼠婆婆说,
「大猩猩是能花一整天
挑选我的红薯的麻烦客人
が、ゴンラの いしがまから
でてきた いもは
しんじられん あじに なっとる」
但是,从大猩猩的石炉出来的
红薯有让人难以置信的味道」
「となりの こやが
ちょぞうこじゃ。
「旁边的小屋子是储藏室。
ここで、 じっくり いもを
わかせて、 うまみを
ひきだすじゃ」
在这里将红薯煮透,
甜味就会出来」
リクガメの じいさんが いうと、
キツネが 「ふーん、それで、
あの えもいわれぬ
あまみが でるのね」
陆龟叔叔说到,狐狸说
「嗯,这就能出来那
难以言表的甜味呢」
「このあいだ かわらで
ゴンラに あったの。
なにしてるの?って、
きいても、しらんかお」
「前几天在河边遇到了大猩猩。
问它在干嘛呢?也不回答。」
サルが いうと、リクガメの
じいさんが 「いしがまに いれる
いしを、ひとつ ひとつ
えらんで おったんじゃるう」
猴子说到,陆龟叔叔说
「他是在一个一个地挑
选放入石炉里的石头」
「ゴンラの やきいもや」の
ちかくに すむ
ホロホロチョウが、
「ゴンラの みせは、
まよなかまで あかりが
ついてるし、よあけまえには
もう えんとつから
けむりが あがってみわ」
住在「大猩猩的烤红薯店」
旁边的珍珠鸡说
「大猩猩的店到深夜灯还亮着,
天还没亮烟囱里
就已经开始冒烟了」
カピバラが「ゴンラは、
なにを いもに みえるらしい。
まったく やきいものことしか
あたまに ないんだ。
オイラ いもじゃねし」
水豚说「大猩猩把什么都
看成了红薯,脑子里只有红薯。
我们可不是红薯啊。」
「ゴンラの やきいも、
はやく たべたいよー」
「想快点吃大猩猩的烤红薯」
リスの ぼうやは、
まちくたびれて、
ねてしまった。
小松鼠等得太累了
都睡着了。
「そろそろ やきあがっても
いいころだかなあ」
「差不多也可以
慢慢地烤起来了」
おひさまは もう
みんなの あたまの うえ。
太阳已经在大家的
头顶升起来了。
「もうー。いつまで
またせるのかなぁ」
「到底要等到什么时候呢」
だれかが ちいさな
こえで いったとき???。
谁在小声说的时候???。
リクガメの じいさんが、
かたりはじめた。
陆龟叔叔说开始说话了
「みな、よーく きけ。
「大家好好听着。
ゴンラは、いもの
まえに すわる。
大猩猩坐在红薯的前面。
いもの きもちになる。
体会红薯的心情。
いもを かまに いれ、
しずかに まつ。
将红薯放进石炉,
安静地等着。
いもの こえが
きこえてくる。
开始听着红薯的声音。
すかさず いもを とりだす
ぜんたいの かおりを かぐ。
ふたつに わる。
马上拿出红薯,
闻着整个的香味,
分成两半。
まっしろな ゆげが
たちのぼる。
白色的热气上升。
(つや よし!)
(色泽很好!)
(かがやき よし!)
(光泽很好!)
(ほくほく よし!)
(松软热乎很好!)
くちに ふくむ。
(よし!)
在嘴里含着。
(很好!)
「ゴンラの やきいも」の
たんじょうじゃ。
「大猩猩的红薯」诞生了。
ゴンラが、(よし!)と、
おもわんかぎり、みせは
あかんのだ。
只有大猩猩觉得
很好的时候才会开店。
きのうは???。
昨天???。
とうとう あかずじまい
じゃったのう。
わしらは ただ、
ひたずら まつのじゃ」
到底还是没开店。
我就恶作剧般地白白地等着」
みんなの くちの なかは、
もう、よだれで いっぱい。
ぜんいん だまって まった。
大家的嘴巴里都已经
留了很多口水。
所有人都安静地等待着。
だいそうげんが、 あまーい
かおりに すっぽり
つつみこまれた。
大草原完全被
甜味包围起来了。
ドン ギギ ッギー
咚咚咚咚咚
「またせたな」
「让大家久等了」
わぁー!
哇!
「この こがねいろの
かがやきを みて!」
「看看这*金色的光泽!」
「これが おひさまの
あじなのね」
「这就是太阳的味道呢」
「あまい あまーい
ゴンラの やきいもだ!」
「很甜很甜就是
大猩猩的烤红薯!」
「こころまで
とろけそう!」
「融化到心底了!」
あっというまに
ぜんぶ うりきれ。
一眨眼就买完了。
ゴンラは、 からっぼの
カゴを かかえると、
また、みせの おくに
はいっていった。
大猩猩抱着卖空了的篮子,
又进了店里头。
翻译Anna编辑
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